中央大学囲碁部、新入部員歓迎会があるというので、昨日、新宿囲碁センターに取材に行きました。
今年の新入部員は、フランス人、中国人、韓国人とにぎやかです。
早速、新入部員の紹介をします。
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左から李・ウンさん(中国)、ピエールさん(フランス)

ピエール・ルイ・ヨセフ・ルロアさん、博士課程で初級者です。
チェスもできるが、囲碁も面白そうだし、日本人と広く交流したいので囲碁を覚えようと入部したとのこと。
(フランスでは、囲碁が盛んですよね)

李・ウンさんも、博士課程で初級者。
入部の動機を、To learn traditional culture と、メモ用紙に書いてくれました。
彼女に、何か意思の強さを感じます。
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金・遼さん(韓国)

金さん、静岡県出身の在日3世、19歳です。
日本生まれなので、韓国語はあまり話せません。
中央大学は文学部・哲学科。専攻はリヒテンシュタインとかなんとか・・・

“洪道場”の出身ですが、院生の経験はありません。
“外来”でプロ棋士の道を目指していましたが、今は、学業を選びました。
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高岩龍一さん(左)

高岩さん、栃木県出身、中級者。
碁に接したのは小学2年、公民館での囲碁教室。
中学・高校時代はおじいちゃんと打つぐらいでした。
大学入学を機に、もっと囲碁を打ってみたいとのこと。
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竹原さん
竹原さんには、時間の都合で話を聞けませんでした。
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中央大学の新入生・部員・OBたち
部員やOBたち、20名以上が碁を打っています。
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白石勇一七段

会場の中に、白石プロの姿がありました。
白石さんは、中央大学在学中にプロ試験に合格しプロ棋士に。
中央大学の現役・OB対抗戦など、囲碁部の催しがあるときはいつも参加されているようです。

彼の着手、いつも丁寧でゆっくり石を置きます。
著書、“やさしく語る碁の本質”で、個人的な質問があったのですが、次回に・・・
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指導碁を打つ酒巻忠雄さん(中央)

5時頃、酒巻忠雄さんが見えられました。
今のところ主なOBは、酒巻さんのほか滝沢千晴さん、岡田学さん、保田大地さん。
1時間後の懇親会が始まる頃には、中央大学囲碁部の黄金期を築いたそうそうたる顔触れがあらわれるはずです。

新入生歓迎会は、OBの集まりの場にもなっているようです。

「酒巻さん、ご無沙汰しておりま~す」
「おー」
「頭に、白いものが目立つようになりましたね~」
「もう、歳だから」

「今年、強い新人が入りましたね」
「洪道場から来たんだってね。楽しみだよ」

酒巻さんにちょっと突っ込みました。
「大学囲碁界で黄金期を築いた中央大学が、大学として優秀な囲碁部員を勧誘する努力、しているのですか?」
「いや、できていないね」
「ラグビーでも囲碁でも、中学生の頃から眼をつけていて、大学に引っ張りますよ」
「そう~いじめるなよ」

近年、全国50~60の大学で、囲碁が正規科目になっている話に及び、
よもや中央大学は・・・
「正規科目になっていないね。
 正統派の囲碁を打つ星野先生などもいらっしゃるので、大学側に何度も要請しているのだが、なかなかね~」
「教授会、融通が利かないのですね」
「・・・」

そろそろお暇する時間です―ー
「酒巻さん、頑張ってください。私、日大出身ですが中大囲碁部のファンですから」
「おー、ありがとよ」