西武新宿駅前の正面の細長いビルの6階に、碁席秀策があります。
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真中の細長いビル

皆さんお馴染みの、24時間営業の碁会所です。
エレベーターを降りて室内に入ると、手前がテーブル席で、奥が畳席に分かれています。
碁会所歴、30年。
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碁会所内風景

始めて入ったとき、気安い感じを受けました。
新宿という土地柄、客の職業は様々。

席主は、桑原青人さん。
総師範・顧問は、故藤沢秀行九段。

秀行九段、桑原さんに、
「アマだって、とことん囲碁を研究する場所が必要だ」と、24時間営業の碁会所の必要を説いたそうです。

で、碁席秀策の開店となりました。

桑原さん、大学在学中に、競輪が縁で藤沢秀行と知り合いました。
大学卒業後、いろいろな職業をこなし、将棋や囲碁のプロ棋士との面識も多いそうです。
今までに、秀作に来店した囲碁のプロ棋士は、150名を超えるそうです。

ここ秀策は、秀行さんを含め、とにかくエピソードの多い店です。
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写真左から昌枝さん、恭子さん

碁会所の切り盛りは、桑原さんの長女、恭子さん。
写真左がお母さんの昌枝さん、右が恭子さん。

「うちは居酒屋です。」
と、恭子さんが言うように、入って左側のカウンターはほぼ居酒屋です。
私、碁に疲れると、ここでビールを飲みます。
メニューも豊富で、人気ベストスリーは、牛筋煮込み、さんま定食、ラーメンです。

私、ここでよくラーメンを食べます。あっさりとした、あの昔の東京ラーメンの味です。

恭子さん(三段格)、小学生の頃から、藤沢九段をよく知っています。
「父がよく、秀行先生を自宅にお連れしていました。
 そう、いつも酔っ払っていましたね。
 自宅(中目黒)の近くに銭湯があって、先生は私をよくお風呂に連れて行ってくれたそうです。」

24時間営業
深夜でも碁を打てる、というのは碁打ちにとって有難い。

「東日本大震災のとき、自宅に帰れなくて秀策に緊急避難したら、満席状態だったよ。」(友人談)

ところで、秀策という店の名前、どこから命名したのか?
私の推理は、本因坊秀策の実家の苗字が桑原で、ここの席亭の苗字も桑原だから・・・

まだ答えは聞いていません。