正月元旦、営業している碁会所があります。
溝ノ口囲碁センター・棋聖です。
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このビルの3階に、溝ノ口囲碁センター

溝ノ口囲碁センターは、JR南武線と東急田園都市線が交差する”溝ノ口駅”から、徒歩2分。
申し分ない立地です。

このような”郊外型”の特徴は、平日は常連客で占められ、土曜、日曜、休日に一般客が多いこと。

溝ノ口囲碁センターは、開設21年。
席主は三代目の加藤正さん、ここを継いで7年目です。

喫煙室が完備され、子供教室や大人の教室もあり、常連客もたくさん付いています。
他の碁会所に比べ、客同士の仲も好くいい雰囲気です。

郊外型の営業は、席主のキャラクターに依るところが大きいです。
はたからの見た目は優等生。
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お神酒をくださる加藤正さん

正月元旦、席主がお神酒を振る舞ってくれます。
お客さんは20名ほど。

自宅で祭祀の席で飲んできた勢いで、加藤さんに質問です。
「ここを始めて何日目?」
「2468日目です。年中無休、今年の正月もやっていますよ」

「最近、碁会所経営ってどうなの?」
「悪い、の一言。この近くの碁会所も、いくつか潰れています」
 
「碁会所、続けるの?」
「もともと碁が好きで始めたから。碁会所なら、好きな碁を毎日打てるし」

「今、碁会所が不況なのは、なぜだろう?」
「根本的な問題は、囲碁人口が少なくなったこと。
 そもそも、日本棋院が囲碁人口を増やす努力をしてこなかった」

「どうしたらいいんだろう?」
「サッカーと同じく、日本囲碁協会のようなものを作り、傘下に日本棋院、関西棋院のプロ団体を束ねて、片やアマチュアも統括して、小学生への地道な普及活動を行えば、10年後には囲碁人口も増え、世界に通用する若手プロ棋士も生まれます」

加藤さん、山手線以内の碁会所はすべて回ったというほどの碁好きです。

新年の初碁を席主と打ちました。
序盤、左上小目の白石にツケたおかげでハネ出され、その後敗勢、投げました。
――この布石で、なんでツケたのか

今年もめでたく、黒星スタートです。