「兄サ、飛騨が見える」過酷な労働で病に倒れた製糸工場の女工が、故郷に引き取られるため、兄に背負われて野麦峠にたどり着いたとき、こう言って息を引き取ります。『あゝ野麦峠』山本茂実作、ノンフィクション文学冬の飛騨地方の集落 2月17日撮影明治時代、岐阜県の貧 ...