香川県といえば、うどんでしょう。
讃岐うどん、いいです。
お土産より、現地で食べるに限ります。
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5年ぶり、4回目の高松――

急ぐ旅でもないし、高松駅から南へ下り、日本で有数の長さを誇るアーケード街を、ぶらぶら歩きます。
(高松駅からは、2本のJR、3本の琴電、数本のフェリーが運行されています)
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上の写真は、高松丸亀町一番街。
アーケードの中でこの付近は、オシャレな店が多いです。
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そして、うどん店も多いです。
撮影したが載せてない写真が、まだまだあります。

うどん店は、半数以上が“セルフサービス”。
喫茶店の、ドトールコーヒーのように。
――そういえば、途中、ドトールで一休み。


高松市の瓦町界隈が、市の繁華街です。
瓦町駅から、単線の下り電車に乗り、林道駅に向かいます。

なぜ、市内中心部から離れるのか――
高松市内の碁会所が、ほぼ”壊滅状態”だからです。

市の中心部の碁会所に電話をすると、皆、「現在使われておりません」。
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苦心の写真。
踏切に遮断機が降りていて、車両の前半部分が写っています。

左の建物の1階が、『木太囲碁センター』
琴電・林道駅から、40メートル。
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「ごめんくださ~い」

「席亭さんですか?」
「いえ、留守を預かっている者ですが」
留守席亭は、山田一郎さん。

訪問の趣旨を話すと――
「何故、こんな所へ取材に?
 丸亀市に行けば、伊達さんがいるでしょう」
「伊達囲碁教室、名前は聞いています。
 でも、高松市内の碁会所に来たかった」
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「席亭が病気で手術をして、
 一年休みたいから、留守をしてくれと」

席亭は、久保良弘さん、73歳、五段。
留守席亭は、山田一郎さん、60歳、同じく五段。

碁盤は、テーブルに10面、畳に脚付きが1面。


「ここは、何年目になりますか?」
狭い碁会所なので、話はお客さん達に筒抜け。

山田さんが即答できずにいると、お客さん達が気安く答えてくれます。

「3代目で、40年になるね」

「この碁会所、子ども囲碁教室で有名だったはずですが・・・」
「そう。15年くらい前はね。
 小学生、中学生の子どもが多く、試合にもよく出ていた」

「以前よりずっと、客が少なくなった。
 例会? やめた。忘年会もやめた」

「ここは、駐車場がないのがネックなんだ」
――やはり地方は、駐車場が必須のよう
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いろいろ話してくれた、タバコのお父さんは、
山口永祐さん、86歳。
中学2年で碁を少し覚え、リタイアしてから再挑戦し、五段です。

「山口さんは、本当はパチンコと麻雀の方が好きなんだ」
「それにしても、すごいですね」
「きっと、頭がいいんでしょう(笑)」
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面白かった話は、客の点数。

「一年経つと、皆んな点数が上がっている。
 その代り、誰も点数が下がっていないんだ(笑)」

「毎年大晦日に、席亭が独断で、客の点数を20点くらい下げちゃうんだ」

――正月のお客さんの顔、見てみたい
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取材の帰り、琴電に乗って気がついたのが、車内扇風機。
――のどかです


木太囲碁センター
香川県高松市木太町1604-10 谷口ビル1F
087-835-5381