子供たちが真剣に碁を打っています。
視覚障害の子たちです。
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今年で7回目になる視覚障害者囲碁大会が6月23日、渋谷区リフレッシュ氷川で開催されました。
主催は日本点字図書館、日本福祉囲碁協会。
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出場選手は、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県等から参加した51名の視覚障害者たち。
大会の運営と選手をサポートするのは、日本福祉囲碁協会の43名のボランティア棋士たち。
関係者やガイドさんを含め140名の囲碁大会です。

競技は19路盤、13路盤、9路盤の3種類。
19路盤は、中級者から高段者までの3つのグループに別れます。

審判長に、福祉囲碁協会顧問の曲励起・日本棋院九段と森野節男・関西棋院九段。
競技時間の都合上、19路盤は判定が多いので、両先生とも大忙しです。
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判定をする曲励起九段
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判定をする森野節男九段

視覚障害者への囲碁普及は、日本福祉囲碁協会の活動の一部門ですが、10年ほど前から始めた囲碁普及が思わぬ広がりを見せました。


今大会で最年少の参加選手が、冒頭の写真のお子さんたち。
埼玉県立特別支援学校 塙保己一学園(旧埼玉県立盲学校)の小学生たちです。
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岩崎晴都さん、小学5年生 初段 囲碁歴3年

成長が素晴らしく速いです。
今年の第3回全国台湾韓国盲学校囲碁大会で、小学部 優勝しました。
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佐藤美空さん、小学5年生 13路盤 囲碁歴1年

同じく第3回全国台湾韓国盲学校囲碁大会で、小学部 6位です。
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野澤亮介さん、小学6年生 9路盤 囲碁歴1年
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昼食時間、子どもたちに訊いてみます。
「碁を打っていて、面白い?」
野澤亮介さん
「うん、面白いよ。
 どんなところが? う~ん、勝った時かな・・・」
佐藤美空さん
「面白いよ!
 どこがって言われても・・・、どう言えばいいのよ~」

三人は学校の先生に引率され、お母さんたちも応援に来ています。
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岩崎涼子さん(左)と佐藤雅代さん

岩崎涼子さん
「囲碁をはじめて、前向きになってきました。喜んでいます。
 たった今、初戦に負けて落ち込んでいますが(笑)」

佐藤雅代さん
「集中力がついたようですね、考える力が。
 算数の成績が良くなったと、先生が言っていました」

お子さんが勝った時、
「えっ? うちの子、勝ったの? 涙が出てきそう~」

そう、お子さんが長時間がんばって勝ったのですから。


大会途中、福祉囲碁協会のボランティア棋士が、
「ごんさん、韓国のプロ棋士を紹介します」
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金娜賢二段(左)と森野節男夫人

受付前のエントランスで紹介されたのは、金娜賢(キムナヒョン)・韓国棋院二段。
若い娘さんなので驚きました。
明智大学・囲碁学科卒業後、プロ棋士になりました。

現在、韓国棋院に休職届を出し、立命館大学大学院 社会学研究科博士課程に在籍中とのこと。

「韓国には、このような視覚障害者の囲碁大会はありません。
 勉強のために、見学にきました」

――日本福祉囲碁協会の活動、世界的に特筆されるべきものかも知れません


<大会記録>
19路盤 Aグループ  優勝 荒川光晴  準優勝 宇田尻浩司
19路盤 Bグループ  優勝 佐野重明  準優勝 村野正巳
19路盤 Cグループ  優勝 増茂孝浩  準優勝 白井崇陽
13路盤        優勝 小俣 登  準優勝 伊藤丈人
9路盤         優勝 朴 政奎  準優勝 大谷春登


NPO法人日本福祉囲碁協会
東京都渋谷区東1-27-9
03-3407-2945