五月の連休、いい陽気です。
東京から電車で1時間、川越に降り立ち、“小江戸”をぶらり散策しました。
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駄菓子横丁で逢ったお嬢さんたち

観光客がずっと増えました。
写真のお嬢さんたちは、川越旅行の記念に、レンタル着物を着ての散策です。

東南アジアのカップルとも、何組もすれ違いました。
街なかには、彼ら専用(?)のキリスト協会があり、入り口に歓迎の横断幕を掲げていました。
川越にも、国際化の波が押し寄せているようです。
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川越本因坊 外観

お目当ての碁会所は、川越本因坊。
西武線・本川越駅と東武線・川越市駅の間、県立川越女子高等学校の正門前にあります。

高原のペンションのような門構え。
入り口右に受付があり、碁会所内は広々として、天井は吹き抜け。
入り口の左に、男性用トイレと女性用トイレがあります。

後ろから入ってきた二人連れの男性が、
「社長は、あそこだよ。シャツを着ている人」
「社長、お客さんだよー」

社長こと、席亭・石川守男さんと話している間、通りすがったお客さんが、
「最近、碁会所が少なくなってさ~ 俺なんか、所沢から通っているんだぜ」
「あれ? 税務署の人かな?」

碁会所巡りをしていて、こんなに話しを掛けられたのは初めてです。
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碁会所 内部

「コーヒーでも淹れましょう」
石川さん、二人分のコーヒーを持って、畳の小上がりの隣の席へ。
写真ではよく伝わりませんが、スペースがゆったりし、壁のレイアウトもよく、心地よい碁会所です。

「13年前、私が60歳の時、近くの碁会所の席亭から、引き継いで欲しいと・・・」
「受けました。ここに土地がありましたので、碁会所を新築しました」
「周りの人は反対でした。食えないから止めろって。
 女房ですか? 賛成してくれました。その代わり、昼飯代と小遣いは自分で稼いでねって」

――碁会所を開くのに、建物を新築した人、初めて見ました

3時になり、お客さんへの無料のお菓子を用意しながら、
「特別なことは何もしていません。
 日本棋院は知っていますが、プロ棋士も呼んでいないし、囲碁教室もありません。
 碁の好きな方が集まれば・・・」

自然に、成るがままに、の心境のようでした。

――蛇足です
石川さん、碁盤コレクターのようです。
中国・韓国の年代物の碁盤の中に、鹿の骨で、一枚々々貼り合わせて作った碁盤がありました。
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鹿の骨で張り合わせた碁盤 中国骨董品

中国の有名な骨董街で求めたとのこと。私は初めて見ましたので・・・

川越本因坊
埼玉県川越市六軒町1-18-15
049-223-2346
席亭: 石川守男
碁盤: 21面
定休日:火曜日