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金曜日の午後、所用の帰り、“溝の口囲碁センター”にコーヒーでも飲もうと立ち寄りました。
午後3時過ぎ。
碁会所内には半数ほどのお客さん。

奥の方で、山守真紀先生が生徒さん相手に大盤解説をしています。
――山守先生の教室、水曜日じゃなかったのかな?

解説内容は、どうやら生徒さん同士の対局のようです。

生徒さん6名、全員年配です。
皆さん、じーっと、解説に聞き入っています。


翌週の金曜日、偶然に、また溝の口囲碁センター。
当然ですが、また山守先生の囲碁教室。

「山守先生、教室は水曜日じゃなかったの?」
「水曜日は中級者から有段者で、
 金曜日は、初級者から中級者の教室を開くようになったの」

「みなさん、熱心ですね~」
「遅く習い始めたので、その分熱心なのね」
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皆さん、六十の手習いです。

――お話を伺ってみよう
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大道進さん――

「2、3年前、この教室に来て、はじめて碁を覚えました。
 碁は年をとっても楽しめると、以前から興味がありましたが、覚える場所が無かった」

「どう探したんですか?」
「リタイアをキッカケに、ネットで調べました。
 そうしたらこの碁会所があったので、電話をして、見学させてもらいました」

「碁、始めてみて、どうですか?」
「楽しいですよ! もっと早く始めていればよかった」

大道さん、リタイアの後は、囲碁と温泉巡りを趣味にしています。
「温泉といっても、ほら、近間の温泉に、仲間たち数人で行って和気あいあいと楽しんでいます」
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山地禎子さん――

ピアノの先生です。
お話中、ずっとにこにこされています。

「あとから来た人が、わたしの横を、どんどん抜いて行くのよ。
 男性の方って、本で勉強しているらしいのね」

「山地さんは、勉強しないんですか?」
「ここに来ている時だけ勉強しているの。家ではしないわ」

「4年目と聞きましたが、あまり伸びないと・・・」
「私、何かをすると決めたら、ずっと放棄しないことにしているの」

「碁、面白いですか?」
「一つも、面白くないわよ!」と、声は大きくにこにこと。

「楽しい時もあるでしょう」
「そりゃ~、勝った時よ! 碁は、勝ち負けよ!」
――おそれ入りました

山地さん、お忙しいです。
週一回は、都内に勉強会、外国映画鑑賞、ダンス、お茶飲み友達、そして囲碁教室。
新聞は3紙も取っています。

囲碁の話を続けるつもりで、
「目標は?」
「100歳よ! 健康で長生きしようと思ったら、大変よ~!」


山守真紀囲碁教室
水曜日 10:00~12:00 中級者~有段者
金曜日 15:00~17:00 初心者~中級者

溝の口囲碁センター
川崎市高津区下作延2-9-9 MSBビル3F
044-855-8273