古都・鎌倉。
この狭い地域が、源頼朝が幕府を開き、政治、軍事、文化の日本の中心地になったというのは、今も驚くばかりです。
物語的には義経や、弁慶、静御前のためか、圧倒的に女性の観光客が多いようです。
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鎌倉・鶴岡八幡宮
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鎌倉・由比ガ浜
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鎌倉駅前ロータリー

赤い鳥居の左二つ目のビルの3階に、『鎌倉囲碁倶楽部』があります。
碁会所歴、34年です。

お伺いしたのは、正月の第1土曜日、午後3時。
7年ぶり、2度目の訪問です。
その後どうなっていでしょう――
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席主・木村憲司さん(左)

木村さん、『鎌倉囲碁倶楽部』を継いで14年になります。
ご出身は、浅草は向島。
鎌倉ペンクラブの会員でもあります。
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子供と女性が多いのは、以前と同じでした。
碁会所の中は、ざっと数えて、子供・大人で40人を超えています。
内装は、壁と床が木材でできているため、温かみを感じます。

お客さんのしぐさも、温和で上品です。
正月のせいか、和服でお見えの女性もいらっしゃいます。
(普段は、自転車を乗り回しているとのこと。
 そして、鎌倉三段だそうです)

鎌倉という土地柄なのでしょう、以前と同じく、落ち着いた雰囲気を受けます。


以前から、木村さんに感心する点が、3点あります――

その1 運営委員会
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鎌倉囲碁倶楽部 運営委員会

第1は、運営委員会です。
写真右上の運営委員会メンバー表には、12名が名を連ねています。
碁会所の数々のイベントを、組織的に運営しているようです。

その2 子供囲碁教室
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プロ棋士による子供指導碁
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光永淳造六段
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第11回 鎌倉子供囲碁大会 パンフレット

第2は、子供囲碁教室です。
第1,第2,第3土曜日の午前10時から、木村さんが、15人ほどの子供を教えています。
東京からプロ棋士も呼んでいます。

そして、鎌倉子供囲碁大会――

木村さんの発案で、11年前から毎年、鎌倉子供囲碁大会が開かれています。
木村さんと、西鎌倉子供囲碁教室の近藤奎五さんの二人が軸になり、鎌倉市や鎌倉ペンクラブの後援、そして関係者の協力を得て運営しています。

とても大きな大会で、鎌倉らしく、お寺での囲碁大会です。

その3 手料理
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お惣菜
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のれんの下に、事務員の”かおりちゃん”

第3は、手料理です。
碁を打ち終わったお客さんに、手作りの料理を無料で提供しています。

木村さん
「今日は女の子たちが作ってくれましたが、普段は私が作ります。
 遅くなって、家に帰ってもお一人のお客さんもいるので。
 いえ、乾き物は出しません。
 少しでも身体にいいものをと思い、近所で食材を買い求めています」

土谷さん(83歳)
「席主の夕食のつもりが、僕らに出してくれたので、図に乗って・・・」

かおりさん
「今日は、差し入れがありました」

私も、酒宴に同席させて頂きました。
「かおりさん、私も土屋さんと同じく、“冷”で」
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碁を打った後の軽い酒宴、いいですね。
”ももちゃん”(右から二人目)は、鎌倉囲碁倶楽部の公式フェイスブックの制作者だそうです。

徳山さん(78歳)
「こんな家庭的な碁会所、他にどこにもない。
 皆、人柄がいいし・・・
 あ、手料理はすべていいね」

土谷さん
「とにかく、この碁会所がないと、私の人生は淋しい。
 ここがあるから充実している。
 居心地のいい碁会所だよ」

土谷精作さん、“鎌倉文士”です。
昨年末、『縄文の世界はおもしろい』を出版した話から、話題は、三内丸山遺跡から発掘された“ヒスイ”の話へ。

――確かに居心地のいい碁会所です