――驚きました
碁を憶えて1年、7歳の幼稚園児、とても強くて信じられません。
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9子局です。
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画像:サイバーORO ライブで対局中の、趙涓祐(チョ・ヨヌ)初段

対局場はインターネットサイト、“サイバーORO”の『プロ・ヨヌの囲碁チャレンジ』。
生放送です。
ネットで対局しながら、電話で対局者(今回は幼稚園児の父親)と話し、チャットで視聴者とコミュニケーションを取りながら進行させる、人気番組です。
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彼女、13を打ちながら、
「さあ、ここでどう対応するか、本人の囲碁スタイルが出てくる。
 え? もっと強く打ってくれって?」
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48を打たれ、この周辺での折衝で、2度目の悲鳴――
「殺される―、ひどい―(笑)。
 お父さん、横で教えちゃダメですよー。
 え? 自分より息子の方が強いって?」
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62を見て、
「こんな手、打てるなんて、素晴らしい」

気を取り直した彼女、
「9子局はこれからですよ~、これから」
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しかし、90を打たれ、3度目の悲鳴――
「これ、9子局じゃない。碁にならない。ダメです(笑)。
 投了します」

「放送時間が大分残っているから、もう一度打ちましょう、7子局で。
 え? 5子?
 5子は無理でしょう、7子で」

「あ~あ、幼稚園児相手に投了ボタンを押すなんて(笑)」
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9子局総譜

二度目の対局(7子局)を打ちながら、
父親の話では、息子は6歳の時、ハンバヨン子供囲碁大会(※)で幼稚部3位。

布石が進行して、16の下がりに、
「これ、7子局じゃない(笑)」

中盤戦が進行中、
「これ、ダメダメ、ダメです(笑)。私、地が無い~。
 投了します」

「5子局で、もう一度打ちましょう、もう一度」
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7子局総譜

「私と5子で打つということは・・・、この子、三段です」
(韓国で三段といえば、日本で六段くらい)

「よろしくお願いします。幼稚園児”様”」
三度目の対局(5子局)は彼女が勝ちましたが、恐ろしい7歳でした。


(※)ハンバヨンとは、“韓国囲碁発展研究会”の略称で、
24年の歴史を持ち、韓国プロ棋士の半数、160余名のプロ棋士を輩出した名門子供囲碁大会。
毎月開催されており、毎回、全国から250名ほどの子供が参加します。
主催は、韓国囲碁協会。韓国棋院と同じ建物内にあります。

サイバーORO:http://www.cyberoro.com/