碁会所の帰り、三人のおじさんがJR溝ノ口の居酒屋で呑んでいます――
野球ファンのYさん、サッカーファンのKさん、そしてSさん。

「読売ファンのYさん、優勝から遠ざかっていて、寂しいでしょう~」
「新監督と強力な選手補強をしたから、来年は優勝だよ!」

「川崎ファンのKさんは、2年連続のリーグ優勝、うれしいでしょう~」
「万年優勝候補って冷やかされてきたから、夢のよう」

秩序正しい野球は、長男向き、
自由なサッカーは、末っ子向き、という話になりました。

――それなら囲碁は、どちら向きだろう?

「枠にはまった長男より、わがままな末っ子の方だろうね~」
「そう言える、、、かな~?」
「言えますよ~」
「あまり公表されてないけど、強いプロ棋士は末っ子が多いみたい」
「やはり、碁は自由に打った方がいいか~」

Kさん、
「Sさんは長男? 末っ子?」
「長男! だから・・・」
聞いていたYさん、
「そうか、判った! それで俺も碁が弱いんだ!」

あくまで三人の話です。

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