介助が必要な高齢者、身体障害者、視覚障害者の囲碁大会・福祉囲碁東京大会が、10月29日、渋谷区フレッシュ氷川で開催されました。
主催は、NPO法人・日本福祉囲碁協会
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6部門のトロフィー

35回目を迎えるこの大会は、日本福祉囲碁協会がボランティア棋士を派遣する、福祉施設や在宅の囲碁の『お相手さん』たちが参加する、年に一度の囲碁大会です。
(2017年度は台風のため中止)

『お相手さん』の参加地域は、東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城におよび、今年は秋田県と富山県、そして平塚の盲学校の生徒さんも参加しています。

参加選手は、76名。
参加選手中、視覚障害者が25名、最高齢者は88歳が2名、最年少者は10歳が2名。
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第1会場 身体・視覚障害者
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第2会場 高齢者

6部門の各対局には、すべてボランティア棋士が同席し進行をサポートします。
大会の進行・運営もボランティア棋士が行い、選手の席の移動のたびにガイドさんが介助していました。
会場は、参加選手、ボランティア棋士、介助者で、200名を超えています。
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車椅子で対局する高齢者
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身体障害者をサポートするボランティア棋士(右)
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手前は視覚障害者、奥は身体障害者の対局
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写真右は、盲学校の生徒さん(10歳)
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視覚障害者(手前左)と、肢体不自由者(右奥)の対局

この二人の障害者は、同じ碁盤で打てないため、碁盤を2枚並べ2人のボランティア棋士が仲立ちし、対戦相手の着手を各自の碁盤に打っています。
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会場の一角で

大会が進行する中、熱心に9路盤に向き合う、一人のおばあちゃん。
――囲碁は、良いお友達です
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左から、曲励起九段、佐野利昭会長、北薗詢さん

日本福祉囲碁協会の発足当時、故岩本薫九段がボランティアで顧問を受けました。
師匠の遺言で、曲励起九段が後を継ぎ、ボランティア棋士の棋力向上のため、毎週指導碁を打っています。

曲九段、最近、右足を怪我されたとのこと――

「曲先生、右足、大丈夫ですか?」
「この通り、大したことないよ」
「お元気そうで、なによりです」
――すると、にこにこされ、
「うん、ここにきて、いつも若さを貰っているから」
「今年、94歳になられますね」
「私の師匠の岩本が97歳で亡くなったので、私も97歳まで長生きして、福祉囲碁協会のお役に立てば、師匠への恩返しになります」

<大会成績>

第一部(身体障害者・有段の部)
    優勝   増子 誠一
    準優勝  荒川 光晴

第二部(身体障害者・級位の部)
    優勝   松本 保男  大河内 聡之
    準優勝  渡 武 

第三部(高齢者・有段の部)
    優勝   望月 将博
    準優勝  高田 嘉蔵

第四部(高齢者・級位の部)
    優勝   村田 邦敏  野田 邦雄
    準優勝  渡辺 汎泰

第五部(13路盤クラス)
    優勝   松本 雄治
    準優勝  白井 崇陽

第六部(9路盤クラス)
    優勝   宮本 淑子
    準優勝  高山 操


NPO法人日本福祉囲碁協会
東京都渋谷区東1-27-9
03-3407-2945