沖縄は、海と空がとてもきれいです。
海は、緑がかった青や、白っぽい青など、いろいろな表情を見せ、
空は、濃い青や、高く透きとおった青に変化します。
名護湾 写真の右手が名護市
沖縄・北部地区の名護市まで来ると、観光客の姿はほとんど見えません。
昼過ぎ、名護市街をぶらぶら散策します。
食料品店の軒先には、旧盆のお供えセットの菓子類が、ずらっと並べらんでます。
手前の伝統的な古民家の向こうが、名護囲碁クラブ
外壁工事中の碁会所
『名護囲碁クラブ』
中堅都市・名護市の中心街から、東側の住宅街に位置します。
名護市の碁会所は、沖縄県の”最北”のようです。
45年の歴史を持つ看板
また、靴脱ぎ場があります
「碁を打ちに、いらっしたのですか?」
「はい、旅の途中にぶらぶらと、碁会所巡りをしています」
「とりあえず、中へどうぞ」
――沖縄は、みんな靴を脱いで上がるのかな?
室内は広く清潔で、碁盤がゆったり配置されています。
出ている碁盤は36面、予備が24面(すべて脚付きです)
予備は、大きな囲碁の催しの時に。
与那覇定家さん
高等学校(工業系)の教師を定年退職後、
「碁は、どなたに習ったのですか?」
「昔、沖縄は囲碁が盛んでしてね。あちこちで大人たちが碁を打っていた。
それを見よう見まねで・・・」
「どなたか、師匠がいるとか」
「そんな、大それた人はいません」
――昨年いっぱいで止めざるを得なかったのは、先生たちの無理解があるのかな?
初心者用教材
「なので、今年から、土曜日に初心者の囲碁教室を始めました」
「今日、土曜日ですね」
私が黒を持ち、星と、小目にケイマじまりの構え。
白は、低い中国流。
左上、星の白に、ケイマでかかると、一間ばさみ。
黒、ケイマに両ガカリし、お馴染みの定石へ。
――まずい、細かくなり、碁が長くなりそう
大きく持っていき、速く終えよう
右上、星の黒に、右辺から掛かりっぱなしの白に、黒がコスミつけると、
白は立ちながら――
「権さん、いつ、日本にきたの?」
黒、立った白をはさむと(三間高ばさみ)―――
「日本と韓国は、なぜ、仲が悪いのだろう?」
「そうですか?
政治家などが余計なことを言って、それをマスコミが煽るから、そういう雰囲気になるのでしょうね。
日本の大学囲碁部OBたち、毎年、韓国と交流していますよ」
白、はさんだ黒石と、右下の締まりのある黒石の間に、打込みます(無謀でしょう)――
「韓国語と、こちらの言葉、よく似ているよね。
お母さんのことを、
沖縄では『アンマ』だし、韓国では『オンマ』でしょ。
意味は分からないんだけど、イントネーションがそっくり」
互いの石が、中央にとびとび――
「もっと、仲良くできるはずだよね」
「はい、できますね」
「負けました。投了です」
左の指は与那覇さん
休憩コーナー
事務コーナー
与那覇さん、45年前からの“名護桜まつり囲碁大会”も引き継ぎながら、
新たに、“地域対抗戦”の囲碁大会なども、企画・運営しています。
「東京から、対抗戦の申込みがあったら受けますか?」
「喜んで受けます」
居心地のいい碁会所です。
帰り際、席料の600円、受け取ってくれませんでした。
名もない砂浜の夕暮れ
沖縄でまだ泳いでいなかったので、夕方、ホテル近くの海に入ります。
おなか一杯に空気を入れて、あおむけになり、波に浮かんでいると、
上空はまだ明るく、青い空は高く、その下を真っ白い雲が速く流れていきます。
海は、緑がかった青や、白っぽい青など、いろいろな表情を見せ、
空は、濃い青や、高く透きとおった青に変化します。
名護湾 写真の右手が名護市
沖縄・北部地区の名護市まで来ると、観光客の姿はほとんど見えません。
昼過ぎ、名護市街をぶらぶら散策します。
食料品店の軒先には、旧盆のお供えセットの菓子類が、ずらっと並べらんでます。
手前の伝統的な古民家の向こうが、名護囲碁クラブ
外壁工事中の碁会所
『名護囲碁クラブ』
中堅都市・名護市の中心街から、東側の住宅街に位置します。
名護市の碁会所は、沖縄県の”最北”のようです。
45年の歴史を持つ看板
また、靴脱ぎ場があります
「ごめんくださ~い」
数人の客が碁を打っています。
左手から席亭らしき方が、一瞬、あれっ、という顔をしながらも、にこにこと、「碁を打ちに、いらっしたのですか?」
「はい、旅の途中にぶらぶらと、碁会所巡りをしています」
「とりあえず、中へどうぞ」
――沖縄は、みんな靴を脱いで上がるのかな?
室内は広く清潔で、碁盤がゆったり配置されています。
出ている碁盤は36面、予備が24面(すべて脚付きです)
予備は、大きな囲碁の催しの時に。
与那覇定家さん
席亭・与那覇定家さん、75歳、五段、名護市生まれ。
――とても、75歳に見えません
高等学校(工業系)の教師を定年退職後、
45年前にオープンしたこの碁会所を、10年前に引き継ぎました。
「先代がお年になり、継いでくれないかと・・・」
「与那覇さん、お客さんでした?」
「ええ、以前もここを手伝っていました」
「10年前に比べると、客が減っているとか・・・」
「いえ、同じです。増えているかな? 毎日、25,6人前後です」
「沖縄の囲碁人口は、減っていない?」
「いえ、減っていますよ。この10年で10ヶ所の碁会所が無くなりました」
ここもそうですが、碁会所で生計は立ちません」
「いえ、減っていますよ。この10年で10ヶ所の碁会所が無くなりました」
ここもそうですが、碁会所で生計は立ちません」
「碁は、どなたに習ったのですか?」
「昔、沖縄は囲碁が盛んでしてね。あちこちで大人たちが碁を打っていた。
それを見よう見まねで・・・」
「どなたか、師匠がいるとか」
「そんな、大それた人はいません」
与那覇さん、碁会所運営の傍ら、囲碁普及にも熱心です。
昔の仲間5、6人で、4ヶ所の小学校に出かけ、20~30人の生徒たちに囲碁を教えていました。――昨年いっぱいで止めざるを得なかったのは、先生たちの無理解があるのかな?
初心者用教材
「なので、今年から、土曜日に初心者の囲碁教室を始めました」
「今日、土曜日ですね」
「午前中です。下手ながら、私が教師で、成人や子供に・・・」
沖縄で、一番囲碁普及に熱心なのが浦添囲碁会館とか、
琉球大学には選択科目に囲碁があるとか、囲碁普及の話が止まりません。
「さて、打ちますか?」と、席亭。
「お願いします」
「先で打ちましょう」
私が黒を持ち、星と、小目にケイマじまりの構え。
白は、低い中国流。
左上、星の白に、ケイマでかかると、一間ばさみ。
黒、ケイマに両ガカリし、お馴染みの定石へ。
――まずい、細かくなり、碁が長くなりそう
大きく持っていき、速く終えよう
右上、星の黒に、右辺から掛かりっぱなしの白に、黒がコスミつけると、
白は立ちながら――
「権さん、いつ、日本にきたの?」
「いえ、東京生まれです」
「じゃ、お父さんとお母さんが、こちらにきていて・・・」
「ええ。これでも、韓国語、話せて、読み書きできます」
黒、立った白をはさむと(三間高ばさみ)―――
「日本と韓国は、なぜ、仲が悪いのだろう?」
「そうですか?
政治家などが余計なことを言って、それをマスコミが煽るから、そういう雰囲気になるのでしょうね。
日本の大学囲碁部OBたち、毎年、韓国と交流していますよ」
白、はさんだ黒石と、右下の締まりのある黒石の間に、打込みます(無謀でしょう)――
「韓国語と、こちらの言葉、よく似ているよね。
お母さんのことを、
沖縄では『アンマ』だし、韓国では『オンマ』でしょ。
意味は分からないんだけど、イントネーションがそっくり」
互いの石が、中央にとびとび――
「もっと、仲良くできるはずだよね」
「はい、できますね」
碁の方は、黒が、中央に大きな模様を張りましたが、左辺の競り合いで、黒が兄弟げんか。
模様に穴が開きそうです。
――さぁ、首を切ってもらいましょう
与那覇さん、スパッと首を切ってくれました。
「負けました。投了です」
左の指は与那覇さん
休憩コーナー
事務コーナー
与那覇さん、45年前からの“名護桜まつり囲碁大会”も引き継ぎながら、
新たに、“地域対抗戦”の囲碁大会なども、企画・運営しています。
「東京から、対抗戦の申込みがあったら受けますか?」
「喜んで受けます」
居心地のいい碁会所です。
帰り際、席料の600円、受け取ってくれませんでした。
名もない砂浜の夕暮れ
沖縄でまだ泳いでいなかったので、夕方、ホテル近くの海に入ります。
おなか一杯に空気を入れて、あおむけになり、波に浮かんでいると、
上空はまだ明るく、青い空は高く、その下を真っ白い雲が速く流れていきます。
――今度、いつまたこれるだろう
名護囲碁クラブ
沖縄県名護市大東2-8-17
0980-52-4485
コメント
コメント一覧 (1)
ここの近くに住んでます
囲碁には前々から興味があったので今度行ってみます(^.^)