沖縄の国道を走っていて、いつも思うのは、なんと米軍基地の多いことか。
1879年(明治12年)、明治政府軍が首里城を占領し、琉球国を失った民族は、今に至るまで数々の不幸な歴史を背負っています。
国道58号線沿いの嘉手納米軍基地 延々と続きます
共同通信によると、国連人種差別撤廃委員会は、今年2018年8月16、17日、ジュネーブで、日本を対象に4年ぶりの審査を行ったそうです。
日本政府は答弁書を提出し、今月8月30日、当委員会は”勧告文”を発表する予定です。
大山囲碁会館 右側ビルの1階左側
声を掛けても誰も返事がありません。
こちらを見ている、一人のおじさんに近づき、
「碁を打ちに来たのですが・・・」
「何段で打つの?」
「三段で打っています」
おじさん、目の前の客に、「打ってみる?」
お客さん、首を左右に振ります。
それっきり・・・
そのうち、誰かくるだろう――
と、部屋の中をぶらぶら見て回ります。
室内に、リーグ戦表、などの貼紙はありません
名札番にも、有段者しかありません。
「約束があるので、軽く、30分ほど打ちますか?」
「お願いしま~す」
「何段で打っているの?」
「東京で、三段です」
「じゃ、二子置いて」
20手ほど進み、
左上、白の小目に掛かった黒が、挟まれて隅に行ったため、“隅の六目”で一眼しかありません。
仕方なく、黒、中央にコスミます。
――失敗した、長い旅になりそうだな~
この後、競り合いは左辺に移ります。
座間味さん、打ちながら話しかけてきます。
「沖縄は、初めて?」
「いえ、5回目くらいです」
「沖縄の食べ物、口に合う?」
「合いますよ、特にグルクン(魚)、大好きです」
「揚げたやつ? グルクンは、刺身で食べてもおいしいんだ」
「知らなかった。こんど食べてみよう」
旅に出た黒石は、左辺に飛び、尚かつケイマで、左辺の白6子を封鎖したつもりですが、
白は、手を抜きます。
――もう一手掛けて、白を完全に封鎖しようか?
「・・・」
「旧盆は親戚が集まるので、お客さん、出てこないね」
「明日、名護の碁会所に行くのですが・・・」
「あ、名護囲碁クラブさん? 明日も、客は少ないだろうな」
左辺で、白の一団をゼロ眼にする筋が見えたので、眼を取りに行きます(悪い癖)
座間味さん、さらさらと受けて、白はゼロ眼。
――誘われているのかな?
でもいいや、取りかけに行こう(これも悪い癖)
左下の星には、黒の置き石があります。
想定図が見えないのですが、大丈夫だろう、と黒は高をくくっています。
この辺りから、双方無言。
競り合いの結果、左辺下の黒の一団が取られ形。
「ありがとうございました」
と、黒、投了しました。
座間味恭次さん、実は、東京理科大学囲碁部OBでした。
おじさん、席亭でした。
照屋全次さん、80歳、五段。
碁会所オープン、20年。
「退職したら碁会所」と、在職中から決めていたとのこと。
「これからも碁会所を続けたいのだが、身体が弱くなってね~」
碁会所を失礼するとき、座間味さんが、
「この取材、いつ、UPするの?」
「来週、水曜日です」
「楽しみにしているよ~」
大山囲碁会館
沖縄県宜野湾市大山2-10-23 T-FLAT1階
098-897-2649
1879年(明治12年)、明治政府軍が首里城を占領し、琉球国を失った民族は、今に至るまで数々の不幸な歴史を背負っています。
国道58号線沿いの嘉手納米軍基地 延々と続きます
共同通信によると、国連人種差別撤廃委員会は、今年2018年8月16、17日、ジュネーブで、日本を対象に4年ぶりの審査を行ったそうです。
日本政府は答弁書を提出し、今月8月30日、当委員会は”勧告文”を発表する予定です。
この勧告文の中に、沖縄問題も含まれます。
国際基準の勧告になるか、日本政府の答弁が考慮されるのか――大山囲碁会館 右側ビルの1階左側
8月下旬、久しぶりに沖縄を訪れました。
猛暑の東京を脱出すると、涼しくて、快適です。
今日は沖縄の二日目、あいにくと、雨が降ったりやんだり。
『大山囲碁会館』
この碁会所は、沖縄本島の中部地区、宜野湾市にあります。
碁会所入口
お伺いしたのは、金曜日の午後1時半、気温31°
――今日は、沖縄の誰かと碁を打ってみよう
靴脱ぎ場
ドアを開けると、右手に靴脱ぎ場。
靴を脱いで上がると、部屋の左右は広々としていて、二組が碁を打っています。
「こんにちは~」声を掛けても誰も返事がありません。
こちらを見ている、一人のおじさんに近づき、
「碁を打ちに来たのですが・・・」
「何段で打つの?」
「三段で打っています」
おじさん、目の前の客に、「打ってみる?」
お客さん、首を左右に振ります。
それっきり・・・
そのうち、誰かくるだろう――
と、部屋の中をぶらぶら見て回ります。
室内に、リーグ戦表、などの貼紙はありません
名札番にも、有段者しかありません。
事務コーナー
すぐに、お客さんが一人、入ってきました。
――よし、この人と打とう
「約束があるので、軽く、30分ほど打ちますか?」
「お願いしま~す」
「何段で打っているの?」
「東京で、三段です」
「じゃ、二子置いて」
座間味恭次さん
お相手は、座間味恭次さん、65歳、五段、沖縄生まれ。
座間味さん、打ち方が正統派のようです。
(下手の言うセリフではありませんが・・・)
20手ほど進み、
左上、白の小目に掛かった黒が、挟まれて隅に行ったため、“隅の六目”で一眼しかありません。
仕方なく、黒、中央にコスミます。
――失敗した、長い旅になりそうだな~
この後、競り合いは左辺に移ります。
座間味さん、打ちながら話しかけてきます。
「沖縄は、初めて?」
「いえ、5回目くらいです」
「沖縄の食べ物、口に合う?」
「合いますよ、特にグルクン(魚)、大好きです」
「揚げたやつ? グルクンは、刺身で食べてもおいしいんだ」
「知らなかった。こんど食べてみよう」
旅に出た黒石は、左辺に飛び、尚かつケイマで、左辺の白6子を封鎖したつもりですが、
白は、手を抜きます。
――もう一手掛けて、白を完全に封鎖しようか?
または、眼を取って、競り合うか?
会話が続きます。
「今日は、お客さん、少ないですね」
「沖縄は、昨日、今日、明日と、旧盆なんだ」「・・・」
「旧盆は親戚が集まるので、お客さん、出てこないね」
「明日、名護の碁会所に行くのですが・・・」
「あ、名護囲碁クラブさん? 明日も、客は少ないだろうな」
左辺で、白の一団をゼロ眼にする筋が見えたので、眼を取りに行きます(悪い癖)
座間味さん、さらさらと受けて、白はゼロ眼。
――誘われているのかな?
でもいいや、取りかけに行こう(これも悪い癖)
白、黒、ともに左下に雪崩れてきます。
左下の星には、黒の置き石があります。
想定図が見えないのですが、大丈夫だろう、と黒は高をくくっています。
この辺りから、双方無言。
競り合いの結果、左辺下の黒の一団が取られ形。
「ありがとうございました」
と、黒、投了しました。
――手合いが違います、六段でしょう
いや、私が二段かな?
座間味恭次さん、実は、東京理科大学囲碁部OBでした。
沖縄で高校卒業後、東京理科大学に進み、卒業後は沖縄に戻り教員になりました。
理科大の後輩で、今年、学生名人になた栗田佳樹さんに期待しています。
座間味さんが、大学時代、東京で日本酒を飲んで立てなくなった話をしていると、
先ほどのおじさんが話に入ってきました。
栗田佳樹
栗田佳樹
栗田佳樹
栗田佳樹
席亭・照屋全次さん
おじさん、席亭でした。
照屋全次さん、80歳、五段。
碁会所オープン、20年。
「退職したら碁会所」と、在職中から決めていたとのこと。
「これからも碁会所を続けたいのだが、身体が弱くなってね~」
碁会所を失礼するとき、座間味さんが、
「この取材、いつ、UPするの?」
「来週、水曜日です」
「楽しみにしているよ~」
沖縄の碁会所、おおらかです。
私もぶらり碁会所、結構楽しんでいます。
大山囲碁会館
沖縄県宜野湾市大山2-10-23 T-FLAT1階
098-897-2649
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