春の関東リーグ(関東学生囲碁団体戦)で、惜しくも準優勝になった東京理科大学。
その囲碁部OB会が、新宿囲碁センターであるというのでお邪魔しました。
6月下旬の土曜日でした。
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幹事の林琢さん(写真右)

ちょうど昼飯の休憩時間。
お弁当を食べている人が、ざっと25、6人位。

「あの~、幹事の林さんですか?」
「あ、滝沢さんから聞いています、どうぞ」
――話が早い

「理科大の囲碁部、いつ頃から始まったのですか?」
「60年くらい前です。
 組織的に運営してからは、30年位かな」
「OB会は、年1回ですか?」
「そうです。今日は、岡山・静岡・茨城からも来ているね。
 囲碁合宿もしていますよ。年に1回、湯河原で温泉に入りながら」
「幹事さん、なにかと大変ですね。
 林さんは幹事になられてどのくらい・・・」
「はい、30年です」
――幹事を30年とは・・・
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小島高穂九段 

小島九段が弁当を食べながら、OB相手に午前中の棋譜を検討しています。

「失礼しま~す。
 小島先生は、理科大にいるときに『外来』で入段なさったのですか?」
「いや、違うよ。
 僕は高校生で入段していたんだ」
「入段してから大学進学って、当時珍しかったんじゃないですか?」
「そうでもなかった。
 藤沢朋斎って、知ってる?
 僕の師匠なんだけど、『無駄なことをするな』って怒られた。
 でも、こうやって、皆さんと縁ができた」

――小島九段、とてもざっくばらんです

話を聞いていたOBが割り込んできて、
「先生、僕と相撲を取ったの、憶えていますか?」
「え? いつ頃の話だい?」
「30年ほど前の学園祭の時。(囲碁部の)みんなで酒を飲んでいて、腕相撲をしたら僕が負けちゃった」
「覚えてないな~」
「くやしいので、僕が、本当の相撲をしようと言って・・・」
「で、どうなったの?」

――先生を投げ飛ばしちゃダメでしょう

以下、午後の対局や小島九段の指導碁のスナップショットです。
強い人たちは、対局中、しゃべりませんね。
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下の写真は、今年、春の関東リーグで準優勝した時の記念写真。
皆さん、うれしそうです。
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画像:東京理科大学囲碁部ツイッター 前列左は林琢さん

今年5月、当ブログで、春の関東リーグは理科大が優勝候補と書きましたが、
最終局、全勝同士で早稲田大学と当たり、負けました。

「林さん、秋の関東リーグ、面白くなりそうですね」
「ええ、是非『優勝』して欲しいです」

現役の皆さん、OB達には”高嶺の花”だった優勝、叶えてやってください。