梅雨の晴れ間の軽井沢。
先週の金曜日、ピンポイントの晴天で、駅前はすごい数の観光客。
観光客のいる表通りから離れ、裏道を散策します。
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万平ホテル周辺

木洩れ日の中を散策していると、別世界に来たようです。
空気が澄んでいて、爽快です。

軽井沢が、明治20年代から外国人宣教師たちに避暑地として好まれ、一大外国人(主に宣教師)別荘地になったのは知っていましたが、
では何故、政治家・経済人・華族など日本のエスタブリッシュメントが別荘を持ち始めたのか、疑問でした。

答えは、軽井沢観光協会のパンフレットにありました。
キーワードは、軽井沢が『日本の中の西洋』と呼ばれたこと。
当時の風潮、脱亜入欧でした。

亀屋ホテル(後の万平ホテル)がオープンし、西洋料理も食べられるし・・・
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旧軽井沢銀座通り

いまや避暑地というより行楽地で、この通りは夏のシーズン中、人であふれかえるそうです。

そろそろ、お目当ての碁会所に行こう――

軽井沢から”しなの鉄道”に乗り、一つ目の駅が中軽井沢。
駅を出ると、観光客が数人。
北口から歩いて2分の『喫茶風の樹』に、のんびり向かいます。
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中軽井沢
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喫茶風の樹

初夏の日差しに、のどかな時間が流れています。

喫茶風の樹は、碁会所として案内されていました。
まずはコーヒーを頂こうと、ドアを引きますが開きません。
ドアチャイムを鳴らしても返事がありません。

――また空振りかな?

104番に問い合わせましたが、電話番号の届け出はないとのこと。

どうしようか、と思っていると、
隣の肉の卸問屋の小型冷凍車に、女子社員が肉を運んでいます。

「あの~、お隣の喫茶店、営業しているんですか?」
「はい、していますよ」
「今、閉まっているのですが・・・」
「さあ~、開けたり閉めたりしているのかしら」

どこかに出かけたのだろうと、駅前の喫茶店で時間をつぶし、再度訪ねましたがまだ戻っていません。
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失礼とは思いましたが、ドアのガラス越しに中を覗くと、
入って右側にカウンターがあり、4、5人が座れます。

カウンターの上はきれいで、コーヒーカップが置かれていて、今飲んだばかりのよう。
また、トレーの上には湯飲み茶わんが重ねられ、布巾が掛けられています。
椅子の後ろは、ボトル棚のようです。

左側の部屋は壁でよく見えませんが、碁盤が1面見えます。
部屋の広さからみて、8面くらいあるでしょうか。

入口左には、日本棋院軽井沢支部の看板が掛けられています。
木の葉に隠れていますが、左に小さく、初心者・小・中・高校生無料教授と書かれています。

ここはかって、日本棋院・軽井沢支部でした。
この田舎で、よくぞ多数の会員を集められたと感心します。

碁会が開かれるなら、土曜か日曜日・・・
平日なら、夕方から酒を飲みながら・・・
と、勝手に推測してみたりします――

囲碁を無料教授とは、よほど碁が強くて、碁が好きなのでしょう。
お会いしてみたかった。

もう4時です。帰らなければ。

次回から地方の碁会所を訪ねる時は、事前に営業日を聞いた方が良さそうです。


喫茶風の樹
長野県北佐久郡軽井沢町中軽井沢11-4